第XI部会(メディカル)
■ メディカルシステム工学科の現況
メディカルシステム工学科は発足以来8年が経ち、教員・学生共々工学部内での立ち位置が固まってきたと思われます。何分にも組織規模が小さいので、隣接するフロンティアメディカル工学研究開発センターと共同で運営に当たってきました。また、他学科の多くの先生方のご支援、ご指導を賜わることができましたのも、今日の発展の原動力になりましたこと、紙面をお借りして御礼を申し上げます。
さて、医工学を旗印とする教育・研究機関は本邦に20程あり、私共は工学部に軸足を置き、医学・工学に目の利く専門職を養成することで差別化を図っております。発足当時の試行錯誤を経て、また世に送り出す学生数が増えるに連れ、変化してゆく社会の要求に応える責任の重さも 、組織の有り様も変えて行く時期に差し掛かってきたことを痛感する昨今です。学部生、院生共に就職率および就職先も良好な状況が続いております。最近では医療系の企業に就職する学生が増えてきました。一方では博士課程の志願者数に比して定員が少ない状況が慢性化しており、なるべく多くの学生の希望を叶えてあげたい思いに悩んでおります。このようなことから、私共も意識改革を行うと同時に、受け皿をより活力あるものへと変貌させねばならないと力んでおる昨今です。ただ、知名度がいまひとつであるのが悩みの種で、構成員一同広報活動にも力をいれ、全国的な催し事に積極的に出展を繰り返しておりますが、皆様のお力で「千葉大学の医工学組織」のキーワードを折あるごとに広めていただければ幸いです。今後ともよろしくお願い申し上げます。
(学科長 五十嵐辰男)