輝いている学生 紀井 建彦さん

紀井 建彦(きい たけひこ)さん

千葉大学大学院工学研究科
人工システム科学専攻 修士1年
 
 

今回は、LSIデザイン・コンテスト(大規模集積回路の設計技術等を競う大会)において準優勝という成績を収め、学術研究活動等に係る学長表彰を受賞された紀井 建彦(きい たけひこ)さんにお話を伺いました。

-学長表彰を受賞されるきっかけとなった「LSIデザイン・コンテスト」ですが、なぜ出場しようと思ったのですか?

 はい。もともと高等専門学校に通っており、大規模集積回路の設計に関して研究していました。千葉大学に編入学してからもこの研究を続けていたところ、伊藤先生にコンテストのことを紹介していただき、挑戦してみることにしました。

-LSIデザイン・コンテストとはどんな大会なんですか?

 LSIと呼ばれる、大規模集積回路の設計技術やアイディアを競う学生の大会で、毎年沖縄の琉球大学で行われています。アジアを中心に世界各国から優秀な学生が集まる大会で、日本からも千葉大学のほか、東京大学や東京工業大学など多くの大学の学生が参加しています。

-コンテストではどんなことを発表されたんですか?

 今回のコンテストでは、DCTを用いた画像圧縮システムの構築というテーマが与えられていました。この技術はデジタルカメラの写真データやビデオの動画データに使われているものです。私は、画像変換を高速化し、電力の消費量を抑えた回路を設計し発表しました。画像の圧縮の際に必要な掛け算処理の計算コストを小さくすることによって高速化を図りました。

-現在はどんな研究を行なっているのですか?

 ホログラフィーに関する研究を行なっています。静止画のホログラフィーは一部実用化されているのですが、動画のホログラフィーはまだ実用化されていません。このテーマで修士論文にも取り組んでいます。

-研究以外に取り組んでいることや趣味などはありますか?

 趣味はたくさんあります。スポーツ全般が大好きで、小学生時代から続けていた野球やモータースポーツが特に好きです。また、塾講師のアルバイトも趣味のように楽しんでいます。私のアルバイト先の塾では生徒への指導方法が講師に任されている部分も多いため、責任を感じながらも楽しく取り組んでいます。

-工学同窓会にはどんなことを求めていますか?

 学生も気軽に参加できる集まりなどがあれば嬉しいですね。普段、世代の違う同窓生の方と接する機会があまりないので、同窓会のつながりを通してみなさんと交流させていただき、色々なお話をお聞きしたいです。

-最後に、今後の目標をお聞かせください。

 今回のコンテスト出場で実力をつけることができたと思うので、この経験を修士論文にも活かしたいです。また、来年もLSIデザイン・コンテストに出場するので、次回は必ず優勝したいと思います!