会長挨拶

会長挨拶

工学同窓会 会長 薄葉 洋

YO USUBA

 日頃よりの工学同窓会活動へのご支援とご理解、ありがとうございます。私が2017年5月より工学同窓会会長を拝命し2年目となりました。
 工学同窓会の目的は「会員相互の親交を図るとともに、併せて母校の発展、学術文化の向上、並びに斯界への発展に寄与すること」です。2018年6月9日、西千葉キャンパス内のけやき会館で工学同窓会総会が開催され、平成30年度の事業計画と予算が承認されました。改めて工学同窓会の活動を見てみると、まず年間1,000万円を超える予算規模で運営されています。活動内容では、工学部の今を紹介する会報の発行、新たに会員となる卒業生への記念品贈呈、学生フォーミュラ・ロボコン・都市環展などの学生活動への資金支援、工学部への援助、校友会への協力などが主なものになります。その活動を支えている資金は、会員の皆さまからの会費と寄付、新入生からの入会金で賄われています。一方、実際の活動や運営は、基本的に教職員の皆さまのボランティア活動で成り立っています。自らの研究や学生の指導の傍ら、各部会から会報、名簿、ホームページ・アーカイブス委員を選出頂き、各委員会に分かれ活動して頂いています。同窓会長として幹事会に出席するようになり、改めて同窓会活動の意義を実感すると共に、工学同窓会に幹事として参加頂いている先生方のご苦労に頭が下がる思いです。この場を借りて感謝申し上げたいと思います。
 先日、工学同窓会も加わっている千葉大学校友会から「千葉大学の現状」という資料を頂きました。その中に「千葉大学ブランディングの強化」の結果として、入学者選抜試験(学部)志願者数において2016年、17年、18年と3年連続で千葉大学が国立大学第一位となっているとの報告がありました。卒業生としては大変喜ばしいことですが、今後も第一位を維持できる様、先輩として、また同窓会として貢献できればと考える次第です。
 私事になりますが、私は39年勤めた自動車業界から、2017年電気電子業界に転職しました。転職後も、専ら技術開発に関わってきました。私が技術者としてのキャリアをスタートした頃は、「試作→実験→設計を手直しする」という時間をかけての開発スタイルでしたが、コンピュータ技術の発達と共にCAEシミュレーションを活用し事前検討を机上で行う開発スタイルへの変化が起こりました。現在、自動車開発は、クルマ自体がより複雑なシステムの集合体となり、Vプロセスでのモデルベース開発(MBD)というスタイルが一般的になってきています。一方、電気電子業界に移ってみると、組み込みソフト開発などでは、「ウォーターフォール型開発」と呼ばれるスタイルでしたが、基本的には自動車開発と同様のものでした。一方最近では、迅速かつ軽量なソフトウエア開発の考え方として「アジャイル型開発」が話題となっています。現在私の勤めている会社には、アプリ開発の技術者、組み込みソフトの技術者、ハード設計技術者と、開発でのスタイルやスピード感の異なるエンジニアが一緒に働いています。まさに、異なった価値観や考え方を認め合いながら、技術者集団として価値を生み出していく大切さを実感する日々です。
 翻って大学を見てみると、工学部でも技術領域の融合による新たなコースが設定されてきています。このような変化は、現在の社会が、多様性を認めながら、共に価値を創りだせる技術者の育成を期待している結果だと思います。私たち工学同窓会も、その一助となる様、会員の皆さまと活動していければと考えます。

■経歴
1976年3月 千葉大学工学部機械工学科 卒業
1978年3月 千葉大学大学院工学研究科 修士課程修了
1978年4月 日産自動車株式会社 入社
2005年4月 同社 SVP(常務執行役員)パワートレイン開発担当
2009年4月 ジヤトコ株式会社 取締役副社長
2014年4月 ジヤトコエンジニアリング株式会社 社長
2017年4月 AVCテクノロジー株式会社・AVCマルチメディアソフト株式会社 代表取締役副社長 COO
2018年4月 パーソルAVCテクノロジー株式会社 代表取締役社長